読書記録「容疑者Xの献身」
著者:東野圭吾
出版社:文春文庫
初版:2008年8月
ページ数:394ページ
3回目の投稿になります。今回は、自分の読書記録も兼ねて、本の紹介をしてみたいと思います。最初に紹介するのは「人生のこの1冊」的なものがいいのかななんて思いましたが、とりあえず、最近読んだ本を練習代わりに書いてみます。
「これは恩返しだと考えていた。人は時に、健気に生きているだけで、誰かを救っていることがある。」
私が、「容疑者Xの献身」の中で一番印象的だったフレーズです。
この作品は、タイトル通り「献身」の意味を深く考えさせられます。数学教師の石神が、隣人の靖子と娘が犯した殺人から救うために完全犯罪を企てる話です。
靖子と娘は、なぜ石神がこんなに力を尽くしてくれるのかわからない。石神も、靖子とどうこうなろうとは考えていない。これ以上内容に言及すると、この作品の最も美しい部分に触れてしまうので控えますが、愛情とも異なりそうなこの感情は、やはり「献身」なのだと思いました。
石神の企ては、論理的に全く綻びがなく、完璧でした。それなのに、その企てが崩れるのが石神の靖子への思いの吐露に友人の湯川が気付いたことがとても興味深かったです。
石神も、自身の感情の揺れは想定できなかったのかななんて思ったりしました。
ただ、読んだ直後の感想としては「本当に、これで良かったのか?」とは思いました。石神の想定した未来にはならなかった訳だし、表面的には誰も幸せになっていない感じがします。続編などは全く求めませんが、この後の石神、靖子、娘の美里などの人生がどうなっていくのかを想像するのもまたおもしろいです。
東野圭吾は「白夜行」くらいで止まっていて最近の作品は追えていないですが、読んでみようかなと思いました。
まったくの余談ですが、本屋さんに行く度に「自分は、これらの本の1%も読まず死んでいくんだろうなあ」と思います^^
だから、私は、自分が尊敬していたり、人間的な魅力があるなあと思ったりする人が好きな本を知りたいし、読んでみたくなります。初対面で「あなたの好きな本はなんですか?」といきなり聞けないので、仲良くなってからというハードルの高さはあるのですが^^
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