37本目の投稿になります
今回は、好きな歌紹介です。ヨルシカの「ヒッチコック」です
アルバム「負け犬にアンコールはいらない」に収録されていて、明るく爽やかなメロディーラインなのに歌詞は考えさせられる、まさにヨルシカを象徴したような曲だと思います
私がこの曲で好きな部分は「私」と「先生」のやり取りです
「私」は「先生」に、人生相談という形で様々な考えや疑問をぶつけます
「この先どうなら楽ですか?」「どうでもいいんですよ、生きてるだけで痛いんですよ」「そんなの君にしかわからないよなんて言われますか?」などなど
そして、先生からの具体的な回答は詩の中からは窺い知ることはできません
んで、ここからは私の想像なんですが、先生は、「私」のどの考えや意見に対しても回答していないんじゃないかと思います
その態度は一見すると冷たいとか無関心とかとも取れます
生徒の困り感に寄り添っていないじゃないか、と
ただ、ここで私が思うのは、「私」の悩みに回答する事が、本当に先生として誠実な行為なのか?ということです
もし先生自身も「私」と同じような困難さを抱えていた経験があったり、現在進行形で抱えていたりするのであれば
「その悩みの大きさや深さは人それぞれだし、解決に向かうアプローチだって様々。それは本人が葛藤して見つけ出すしかない」
と考えても不思議はないなと思ったりします
実際、「私」は、ニーチェの哲学やフロイトの精神分析を読んだ事も窺えますし、もがいてなんらか行動しているように見受けられます
それなら、「拙速に回答しない事」こそが最も誠実な態度であるという考えを先生は持っているのかななんて思ったりしました
そうすると、ずっと口を閉ざしたままの先生の存在も、少し見え方が変わってくるかなと思ったりします
このあたり、私もそれぞれの立場になった時は色々考えますね
相談される立場の時は、誠実に答えようと思えば思うほどその場で回答せず「次会う時までにちょっと自分も考えてみるね」とか言って、即回答しない事があります^^
そして、次会う時までに
・相手は何を求めていたか考えてみる。解決?共感?
・客観的な事実やデータを取る
・Aのような意見もあるし、Bという意見もあるよということを示す
・それを踏まえ私はこう思うという見解を用意する
・これらを聴いて、あなたはどう思う?と問う
みたいな事をしたりします。反応は、様々ですね^^
感謝される事もあれば「そういう事じゃねえんだよ」という顔をされる事もあります^^
相談する側って「相談はするけど、自分の中で答えはある程度決まっている」っていうパターンもしばしばありますしね^^
けっこう脱線しましたが、私は歌詞でも本でも、発言していない側が今どんな表情をしているのか、どんな感情を抱いているのかみたいな事を想像するのが好きだし面白いですね
この辺が、映像化される映画やドラマではない「文章だから想像できる」面白さかなと思ったりしますね
ヨルシカで作詞作曲されているn-bunaさんがこれを読んだら「そういう事じゃねえんだよ」と言われそうですが^^
ちなみにですが、先日発売されたアルバム「二人称」にも再録バージョンが収録されています
ボーカルsuisさんの声に暖かみが増したように感じられます。あと、リードギターの音が分厚くなっていてロックっぽい感じが増しているのも良いです
聴き比べてみるのも面白いかもしれませんね^^