65本目の投稿になります
情景を想像できる文章ってすごく好きなんです
例えば川端康成『雪国』の「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。」
例えば太宰治『富嶽百景』の「富士の頂角、広重の富士は85度、文晁の富士も84度くらい、けれども陸軍の実測図によると頂角は124度となり~」
今回は、自分的に情景が浮かんで好きな歌を紹介します。イルカの「なごり雪」です
1976年の曲だそうです。私の生まれる前^^
父親が好きで、車でよくかかっていた記憶があります
親の趣味で記憶に残る歌ってありませんか?^^
私にとっては、この曲やBeatles、中島みゆきなどがそれにあたります
駅のホームで「君」と別れる「ぼく」の心情を書いているのですが、歌詞の切なさと共に、景色が浮かぶんですよね
あと、前にも書いたかもしれませんが、私が好きな歌詞って
「直接的な表現じゃないけど、その心情が伝わる」
なんです
うまく言えないので、この曲で挙げてみます^^
「動き始めた汽車の窓に顔をつけて 君はなにか言おうとしている 君に唇が『さようなら』と動くことが こわくて下を向いてた」
別れを受け入れてはいるけど、でもやっぱり淋しいみたいな感情がよく伝わってきます
「君が去ったホームに残り 落ちてはとける雪を見ていた」
文をただ追うだけなら、「雪を見ていた」という事実を書いているだけですよね
でも、とても切ない、悲しいという気持ちが痛いほど伝わりませんか?
ちょっと前に「カワイイって褒めることができない」的な投稿をしましたが、それにも少し通ずる部分があるかもしれません^^
歌詞に「愛してる」「好きだ」「淋しい」「つらい」などの直接的な表現を用いずに、でもそういう心情がすごく伝わるような歌詞が出てくる歌が好きですね
特にこの「なごり雪」は、余計な部分が全てそぎ落とされた、これしかないという別れの曲な感じがして好きですね
どうしても、少し影のある曲、多様な解釈ができそうな曲、ハッピーエンドではない曲を求めてしまいますね
夏フェスでタオルをブンブンまわすような曲にはなかなか食指が動かず^^
まあ、無理に聴かなくていいと思うのでね
もう死んでいるんですけど、父の音楽の趣味はなかなかいいんじゃないかと、なかなかやるなと上から目線で評価しています^^
切ないけど、暖かい気持ちにもなれる曲です
別れの季節ではないですが、意図せず不意に訪れる別れもあります
ぜひ、聴いてみてください^^
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