読書記録「イン・ザ・メガチャーチ」①
著者:朝井リョウ
出版社:日本経済新聞社
初版:2025年9月
70回目の投稿になります
ちょっと前に「50回目だー」とか言ってた記憶がありますが、気付いたら70回目でした^^
初めまして様も、いつも来ていただいているあなた様も、ありがとうございます
私、コツコツ継続する力が意外とあるのかもしれません
あとは、一度「これ」と気に入った物や事があれば、それを生活の一部に組み入れる感覚もあります
このブログ、マラソン練習、料理などはもうだいぶ習慣化されているので、なにか新しい事に取り組んでみようかと考えている今日この頃です
相変わらず、生き急いでます^^
さて、今回紹介する本は、朝井リョウさんの「イン・ザ・メガチャーチ」です
今年の本屋大賞を受賞した本で、私もその報道をきっかけに読んでみた感じです
以前、「正欲」も紹介しましたが、最近は朝井リョウにどっぷりハマっています
「イン・ザ・メガチャーチ」は、ストーリーも面白いし、3人の登場人物の心情も共感できるし
でも読み進めると共感とは別の恐怖感や孤独感なども襲ってきて、読み終わった時、少し息苦しい感覚に襲われました
たぶん、2回にわたって書いてみる事になると思います^^
さて、この本は、「推し活」を大きなテーマとしてストーリーが進みます
1人は推し活を仕掛ける側の音楽会社社員。もう1人は推し活にのめりこんでいく女性。もう1人はかつて推し活にのめりこんでいた女性
私が面白い(というか恐ろしい)と思った事を、キーワードで書いてみたいと思います
1つ目のキーワードは「物語」です
仕掛ける側は、アイドルとしてデビューするグループのパフォーマンスやビジュアルそのものよりも、その前後の物語を強く打ち出します
「取り込みたい対象は、共感能力が高く、自他の境界が曖昧な気質の人である。それらの人は自己のアイデンティティを相手に重ね合わせ、その物語性に魅了されていく。そのような経緯で応援するファンは離れづらい」
こういう事を、戦略的に仕掛けていくんですね
私含め、誰もがなにかに「ハマる」時には、こういった仕掛ける側がいるという事が興味深くもあり、怖くもありといったところでした
私もたぶん、相手の物語性に感化されやすい気質を持っていると思います
相手との共通点を見つけた時には嬉しくなるし、頼られると頑張ってしまうタイプでもあると思います
「じゃあ、そうならないように気を付けよう」で終わらないのが朝井リョウでした^^
次へどうぞ
もう1つのキーワードは「視野」です
私は、視野とは広ければ広いほどいいと思っていました
実際、日常生活を送る上では(または、社会規範に沿った形で生きていくためにはと言った方がいいかな)、視野の広さはポジティブな言葉として用いられると思います
でも、この本では、推し活にのめりこんでいくときに、「視野を狭くする」という言葉が何回もでてきます
広くするんじゃなくて、狭くする、です
「物語に没入するというのは、視野が狭まるということでもある。だから、お金を使いすぎている、自分のためにはならないとわかっていても行動を変えることができない。心配して声をかける人を敵認定して遠ざける。そういう事に目を向けずに推し活にのめりこむ。」
それを本の中では「自分を使い切る」と表現しています
もう1つのキーワードは「信仰」です
いかにお金を落とさせるか、経済的に身を滅ぼしかねないほどの推し活を、宗教になぞらえて次のように書いています
「本質的には無意味、低価値、無関係なものを、仕掛ける側が発信する物語性によって信者を視野狭窄に陥れ、価値が高いと思い込ませて本来の価値以上の対価を支払わせる」
そして
「中毒症状がある方が苦しくないのだ人生は。ずっと我に返ったまま生きるには、この世界は殺伐としすぎている。自分を使い切っている人には、外部からのジャッジが一切通用しなくなる」
「結局皆、信じるものが欲しいんです。孤独の中で信じられそうなものに出会った時、人はその対象に強い共感や感情移入を試みます。その結果、時間や労力、お金を注ぎ込むようになる」と続きます
でも一方で
「理由も目的もなく、ただ一緒にいられる人がほしい」
「自分以外の誰かと1つの物事を同じ目線で見つめることができる時間というのは、すごく貴重なのかもしれない」
という感情も持ち合わせている
こうなってくると、読み進める私の情緒は不安定です^^
読んでいてドキドキしてきます^^
私、現代作家では、「この作家さんが好き」というのはあまりありませんでした。しかし、今は朝井リョウさんにハマってます^^
あるアーティストを好きになったら、それが5枚目のアルバムだったりすると1~4枚目のアルバムも遡って聴いたりするじゃないですか(私だけ?^^)
それと同様に、今は「桐島、部活やめるってよ」から順番に読み進めています
あー、マジで時間足りない^^1日が26時間くらいあったらいいのに^^
今回は引用が多く、うまく紹介できなかった気がします
次回は、「イン・ザ・メガチャーチ」の主な登場人物の1人、武藤澄香に焦点を当てて、私のこれまでと重ね合わせてゲロ吐きながら(表現が良くない^^)書いてみたいと思います
コメントを残す