読書記録「人間椅子」
著者:江戸川乱歩
出版社:新潮文庫
初版:1925年10月
83回目の投稿になります
今回は、江戸川乱歩の「人間椅子」を紹介します
この作品は、「江戸川乱歩傑作選」という初期の9編の中の1つです
江戸川乱歩の作品は狂気に満ちていて、読んでいてゾクゾクしてきます^^
ホラー的要素もありますが、「お化けが出てきてキャー!」的な恐怖じゃなくて、「え、これヤバ…」みたいなジワジワ来る恐怖なんです
語彙力なさすぎて伝わってないかもです^^
物語は、特殊な性癖を持つ男が、その性癖をある女性に話す形で進んでいきます
その性癖とは「椅子の中に入り込んで、人の体の重みを感じる事」
ね、ヤバいでしょ?^^
それを、その椅子の持ち主である女性に手紙という形で男が語りかけます
先ほど説明した「お化け的恐怖」ではない「ぞわっとする恐怖」の感じ、わかっていただけるのではと思います
そして、この作品をさらにヤバくしているのが、男の語り口です
すごく丁寧で、紳士的なんです。それがまた、気味悪さ倍増といいますか^^
少しだけ紹介してみます
「私は、彼女が私の上に身を投げた時には、できるだけフーワリと優しく受けるように心掛けました。彼女が私の上で疲れた時には、わからぬほどにソロソロと膝を動かして、彼女のからだの位置を変えるようにいたしました。そして、彼女が、ウトウトと居眠りを始めるような場合には、私はかすかに膝をゆすって、ゆりかごの役目を勤めた事でございます。」
「薄いなめし革ひとえ隔てて、肌のぬくみを感じるほども密着しているのでございます。それにもかかわらず、彼女は何の不安もなく、全身の重みを私の上に委ねて、見る人のない気安さに、勝手気儘な姿態をいたしております。私は椅子の中で、彼女を抱きしめる真似をすることもできます。その豊かな首筋に接吻する事もできます。そのほか、どんな事をしようと、自由自在なのでございます。」
はい、ヤバいですね^^
これを読む女性の立場で考えると、恐怖以外ありませんね
でも、これを書くと私も変態になってしまうのですが、私も「重み」好きなんですよね^^
あ、もちろん、椅子には忍び込みませんよ^^でもね、前にも書いた記憶がありますが、掛け布団を信じられないくらい重ねて寝るし、なんなら人に乗っかってもらいたいです^^
ま、匿名のSNS空間だから言える事ですね
作品に戻りますが、この本は、2通目の手紙がオチになっているのですが、そのオチも秀逸です
24ページなので、1時間もあれば読めます。また、この「江戸川乱歩傑作選」には、「心理試験」「芋虫」「鏡地獄」などゾクゾク系で私が大好きな作品がたくさんあります
眠れない夜に、乱歩、いかがですか?余計寝れなくなるかもしれないけど^^

↑何度も読んでるので、表紙がボロボロ^^
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