♯96 読書記録「東大うつ」②

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読書記録「東大うつ」②

著者:西岡壱誠

出版社:ベスト新書

初版:2026年7月

96回目の投稿になります

前回紹介した「東大うつ」の2回目になります

前回は、東大に合格して前途洋々に思える学生の一定数がうつを発症するケースと原因について紹介しました

すごく簡単にまとめると

・親の勧めで受検した場合、自分の人生を自分で選び取るという経験がなく、合格後に不安が押し寄せる

・受験は数値で成果がわかる。でも入学後は目標や興味を自分で見つけないといけない。正解がない世界に不安を感じる

・挫折経験のなさ、評価軸の少なさ、反抗期のなさが、うつになる人に多く見られる傾向

これが、私にも当てはまるなあなんて思いながら読みました

今回は「じゃあどうすればいい?自分だけだと無理な時の処方箋」として、うつから抜けたエピソードを中心に、こちらも構造的に書いてみたいと思います

1 休学する

受験勉強を頑張ってきた人は、立ち止まらず走り続けてきた場合が多い。それはイコール「自分の人生と向き合う時間が少なかった」のではないかと筆者は言います

私の経験からも、それはすごく的を射ていると思います

それまでは「ドラクエ的世界」というか、次のミッションがわかりやすい世界で生きてきました。次は洞窟から○○というアイテムをゲットしてくる、次は○○というボスを倒す、次は~というように

でも、大学では(40を過ぎた今でも^^)マインクラフトの初期のフィールドに落とされたような感じで、どこへ行っても何を建築しても、または何もしなくてもいいですよとなるイメージです

そうすると、私のような人は、経験のなさに自信のなさがプラスされて身動きが取れなくなってしまうのです

筆者は「休学して自分を見つめる事は大切だ」「休学という決断をするということが強さだ」と言います

休学によって回復できた新倉さんという方が出てきます

彼女はうつになった時、何もできなかったが、麻雀の動画だけはボーっと見ることができたそうです

新倉さんは、麻雀に「新しい世界を見た」と感じた

勝ち負けはその場の手牌と判断で決まり、負けても人格が否定されるわけでもない

麻雀では「勝負を降りる」のも戦略のうち。今の局で負けても次で挽回すればいい

人生も麻雀と同じトータルで勝負と思えた時、気が楽になったそうです

私は、苦しみながら休学しなかった人ですが、40を過ぎるとそれなりに色々な経験を重ねてくるので「人生はトータルで勝負」という感覚は痛いほどよくわかります

今も、少し優柔不断な所があったり、ささいな事で自信を失いそうになる時もありますが、奮い立たせてくれるのは過去の経験な気がします

適応障害だった時はすごくしんどかったですが、今は、もしこれから同じ症状の人に出会ったら、良きメンターになれるだろうなという自信があるし

そういう風に役立てたら、適応障害になった事自体も、今まで生きてきた自分も肯定できそうな気がします

なんか、熱くなりました^^次行きます

2 親子仲の回復

親から子へ「条件付きの愛」しか示されていない場合にうつが起きやすいと筆者は指摘します

100点だと褒められる、少し点数が低いと顔が曇る

そのような評価軸な親だと、子は、かけてもらったお金、かけてもらった時間に大きなストレスを感じ、壊れるまで走り続けてしまう

また、子がうつになる親の特徴としては「子どもを同一視する」という事も挙げられています

親の人生観を子に投影してしまう。自分が成功していれば自分と同じように、自分が挫折したなら自分のようにはならないようにと、自身の理想を子に押しつける

もう少し大人になれば、親という存在も客観視できるようになるが、大学生くらいだとまだそれは難しい

これも、私の事を振り返っても大きいと思います

私は、自分自身の短所を「減点思考」だと思っています

今はだいぶなくなりましたが、以前は95点のテストが嬉しくありませんでした

「あー、5点ミスっちゃった。復習しとかないと」って本気で思ってました

今思うと「いやいや、正解できた95点分をまずは褒めましょうよ^^」となるんですけど、そういう視座がなかったんですね

そして、勝手に憂鬱になってました

でも、それも、人のせいにするのは申し訳ないけど言います

「母親のせいです」と^^

母がテストの点数を見た時のリアクションはまさにそれでした

そうすると、学生でつらくなった時に、実家が「安心して帰れる場所」じゃないんですよね

私は、そういう育ちだった事もあってか、人と対する時は、その人のいいところを見たいなって思います

大したアドバイスや正解を語る事はたぶんできないけど、「この人には相談してみたいな」って思ってもらえるような「落ち着ける場所」になりたいなって思ったりします

また長くなってしまってます^^

私見ですが、私は、人生で一番大変なのは大学生じゃないかと思います

高校生までは、衣食住とお金の問題は気にせず勉強してればいい

就職してからは、稼がなきゃいけないけど、仕事が終わればある程度時間は自由

でも大学生は、大学での勉強というメインがあって、その他にバイトで生活費を稼いだり、進路や就職を考えないといけなかったり。それに一人暮らしが重なると家事、自炊、行政手続きなどものしかかる

それはそれはストレス過多で大変な毎日。イヤになったり何かに逃げたくなったりしますよね

筆者の「終わりに」の文も良かったです

「あなたが壊れたのは、あなたが弱かったからではない」

「止まっても、休んでも、あなたの存在は肯定される」

しんどい思いをしている学生にも、その親にもためになる本なのではと思いました

私も、この本を読んで、しんどかった大学時代を肯定するという再定義ができました

いつも長くてスミマセン^^

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